S-QWL

職場での一人ひとりのWell-beingを高めるために、職場生活におけるQOLであるQWL(クオリティー・オブ・ワーキング・ライフ)を見ます。

QWLを向上させることが持続的な働き方にも繫がります。

働きやすさを「見える化」する、新しいものさし— S-QWL


QWLは、働く人が楽しく、充実して働けるように、仕事の生活の質をよくいていく考え方やその取り組みのことなどを指します。

そして、「S-QWL」は、これからも働きやすい職場環境づくりに生かすために、「どれくらい職場で充実感や幸福感を感じているか」、「仕事にやりがいを持っているか」・また「仕事が心身の健康(Well-being)につながっているか」などから自分の仕事生活の質をチェックするツールです。

個人分析では、「私生活とのバランスはどれくらいとれているか」や「自分が仕事に合っていると感じているか」といった日々の働き方や感じ方について客観的に振り返ることができます

  • 気づいていなかったストレスや不安、逆にやりがいや前向きに働けている場面が具体的に「見える化」されます。
  • 総合的な分析から、自分にとっての働きやすさの条件ややりがいを感じやすい要素が明らかになり、働き方を改善するヒントが得られます。
  • 日常の小さな感覚にも意味があることに気づき、自分に合ったより良い働き方を選ぶきっかけになります。

個人分析の回答は、決して個人のものとして終わるのではなく、“みんなの声”として職場を少しずつ変える力になります。

組織分析では、部署ごとなど組織単位のデータを集計することで、

  • 今の社員の状態
  • 必要な環境改善や教育研修のサポート

といった組織の傾向が「見える化」されます。

これにより、現場の声に基づいた改善策を検討する根拠が得られ、

体制や環境の見直し、研修やコミュニケーション環境の改善など、

働きやすい職場づくりにつながります 。

組織分析結果は経営層にも共有され、

  • 「休みが取りにくい」「業務量の偏り」「サポート不足」といった現場の課題が 数値データとして伝わりやすくなります。
  • 個人が直接声を上げにくいこともデータ化されることで、経営判断の材料となります。
  • その結果、制度や働き方の改善につながり、「聞いてもらえた」「反映された」という実感が生まれ、安心感や前向きな気持ちをもって仕事に取り組める環境づくりにつながります。

組織の未来を守る「健康診断」、S-QWL


「うちの社員たち、本当にイキイキ働けているかな…?」 そんな風に、ふと感じることはありませんか?

『S-QWL』は、社員一人ひとりの「働く生活の質」という科学的なモノサシで、目には見えない組織のコンディションを「見える化」。学術研究から生まれた信頼性の高いツールが、あなたの会社の組織づくりをしっかりサポートします。

S-QWLのタイプ別診断


>個人分析

個人分析は、回答者本人に返却されます。「私生活とのバランスはどれくらいとれているか」や「仕事が自分に合っていると感じているか」といった日々の働き方や感じ方について客観的に振り返ることができます。


>組織分析

組織分析では、管理職やマネジメントをする人が活用できます。部署ごとなど組織単位のデータを集計することで、今の社員の状態や必要な環境改善や教育研修のサポートといった組織の傾向が一目でわかります。

これにより、現場の声に基づいた改善策を検討する根拠が得られ、体制や環境の見直し、研修やコミュニケーション環境の改善など、働きやすい職場づくりにつながります 。


>会社全体分析

会社全体分析結果は経営層が活用することができます。現場の状況がデータやプロットとして伝わりやすくなります。個人が直接声を上げにくいこともデータ化されることで、課題を発見できることにつながり経営判断の材料となります。その結果、制度や働き方の改善につながり、「聞いてもらえた」「反映された」という実感が生まれ、安心感や前向きな気持ちをもって仕事に取り組める環境づくりにつながります。



S-QWLで「できること」


  1. 離職リスクを見つけるために、青(持続可能性高群)~赤(離職可能性高群)の4色で表示。サポートが必要な社員やチームがひと目でわかるので、手遅れになる前のフォローが可能です。突然の退職という悲しい事態を防ぎ、社員が「ここで長く働きたい」と思える職場づくりができるようになります。
  2. 組織の課題の「本当の理由」を探る会社全体や部署、個人ごとの結果を見比べることで、「なぜか最近パフォーマンスが上がらない…」といった課題の原因を探るヒントが見つかります。レーダーチャートで組織の強みと弱点のバランスもパッと見てわかるので、とても直観的です。
  3. 組織分析の結果を見ることで次にやるべきことがクリアになり「次はココに力を入れると良さそうです!」と教えてくれます。例えば「職場の環境改善」や「研修の強化」など、次に打つべき手が具体的に分かるので、感覚に頼らず、データという根拠をもって、効果的なソリューションを考えることができます。

なぜ、S-QWLは信頼できるの?


一番の理由は、このツールが大学というアカデミックな研究から生まれている点です。

科学的な根拠にもとづいて分析するのがS-QWLの強みです。


研究業績

  • 小原愛子, 矢野夏樹, 米水桜子, 韓昌完. 持続可能な職業生活の質(S-QWL; Sustainable Quality of Working Life)の尺度開発―人材マネジメントと組織の持続性を支える新たな評価尺度―. Total Rehabilitation Research. 2025, 13, 13-25. DOI: 10.20744/trr.13.0_13(Aiko KOHARA, Natsuki YANO, Sakurako YONEMIZU & Changwan HAN. Development of the Sustainable Quality of Working Life (S-QWL) Scale; For Human Resource Management and Organizational Sustainability. Total Rehabilitation Research. 2025, 13, 13-25. DOI: 10.20744/trr.13.0_13)[リンク]